これは箱庭ロジックのゲーム画面です。何やらヒロインさんがノリノリでご主人様談義を展開しています。何がどうしてこうなった…。
それでこうなった経緯を思い出すために、マウスホイールに転がしました。
うわぁ……。
1画面に表示されるバックログが多いことでウッとなりましたが、それよりキツかったのがバックログの一番下に最新のテキストが並んでいないことです。普通、並んでいますよね。この作品では並んでいないんですよ。
そんなのマウスホイールを手前に転がせばいいじゃんって、たしかに最新のテキストを見に行くのは簡単です。何も難しくありません。問題はそこじゃない。覚えていられないことが問題なんです。
人間の記憶力がそれほどすごくないことは学生時代のテスト勉強で嫌というほど実感したはずです。何なら社会人生活の中でもチェック漏れなどで日々実感しているでしょう。そうです。認知症でもない健常な人間であっても、コロッと忘れるんです。マウスホイールを転がして画面が変わった瞬間に「ん…?あれ…?こいつ何喋ってたんだっけっていうかなんで俺バックログ開いたんだっけ?」ってなるんです。こうして何度もゲーム画面とバックログ画面を行き来する羽目に…。
最新のテキストが並んでいれば、画面を行き来せずに視線を動かすだけで一連の流れを確認できます。あぁ、それでご主人様談義になったんだったねって。バックログの最新のテキストは、人間の記憶力を正しく認識しているUI担当者さんの素晴らしい配慮なんです。
当たり前すぎて存在を認識されることすらほとんどないUIですが、点字ブロックやピーピー鳴る信号機と同じ類の配慮なんです。人間は忘れる生き物なのでこの配慮で助かるプレイヤーは多いはずです。ですから、最新のテキストも並べましょう。