指を壊さないマップ作り

これはモモのエターナル冒険譚のゲーム画面です。画面右下のピンク髪が主人公で、これから頑張って砂山を掘り進んで画面右上の階段を降りようとしているところです。

砂山を調べるとどのアイテムで砂山を除去するか選択肢が表示されるので、調べるためのZキーと手段を選ぶためのZキー、手段が2つ目以降だった場合はそれを選ぶための↓キーも必要になりますね。一番上でも階段を降りるためには18回Zキーを連打することになります。

このときプレイヤーがどのようにZキーを入力するかと考えると、まぁ少しでも早く掘る作業を片付けるためにうおおおお!と連打する感じでしょうか。単調な作業の繰り返しですしね。無意識のうちに入力する指に力が入って乱暴な操作になっているでしょう。

これが1回通ってボスを倒したらシナリオが進んで二度とこんなところ来ねぇよというなら問題ありません。買い切り1回払いで1000円ならどうでもいいんですが、サブスクリプションで毎月1000円だと問題になります。はい。同じマップを何度も攻略したり、他のマップもこの調子だったりすると指が壊れます。

お前のゲームのせいで指が壊れた!などと訴えられるか、責任を認められるかは知りませんが、痛い思いが評価にプラスに作用することはないでしょう。そもそも指が痛くてキーを押せなければ新作などプレイできませんし買う気も失せてしまいます。

エロゲも言ってみればテキストをEnterキーで読み進める連打ゲーなわけですが、エロゲはテキストを読むのに時間が掛かるのでそれほど連打にはなりませんし指に力も掛かりません。ですが今回のようなRPGでは「連打で障害物を除去して進むマップ」が作れてしまい、指を壊せてしまいます。今回は「砂山1つ除去するのにスコップ1つを消費する」ゲームなので、マップの難易度を上げるには障害物を並べなければならず、結果として連打ゲーは仕方ないところではあるのですが。

散らかっている、混雑している表現のために障害物を敷き詰めたくなっても考え直してください。指が痛くなってしまえば「世界観とかはさておき指が痛い」で評価が死んでしまいます。痛かったら楽しめないんです。ですからどうか考え直してください。

ちなみに同じ理由で音ゲーなどのようなタイミングを合わせて入力するゲームも危険です。タイミングを合わせることを意識するあまり力のこもった鋭い入力になって指が壊れます。

 

さて、では指に負担を掛けない方法を1つ。上で「手段が2つ目以降だった場合はそれを選ぶための↓キーも必要になります」と言いました。はい。プレイヤーが最もよく選ぶであろう選択肢が初期値になるように並べておきましょう。

  1. 鍵を消費して解錠する
  2. 高い攻撃力を活かして消費なしでこじ開ける

では2を選ぶための入力が必要になりその分指に負担が掛かりますが

  1. 高い攻撃力を活かして消費なしでこじ開ける
  2. 鍵を消費して解錠する

なら↓キーを押さなくても鍵の消費を回避できます。

攻撃力が低いときと高いときで選択肢の順番を入れ替えたら事故らないか、では選んだ選択肢を記憶するか、などとこれはこれで考えるところはありますし、色々検討した結果として最初の形に落ち着くかもしれませんが。