これは姫と乙女のヤキモチLOVEのバックログ画面でタイトル画面に戻りたくなったところです。システムメニューからタイトル画面に戻ろうとしましたが、グレーアウトしていて実行できませんでした。どうやらバックログ画面からは戻れないようです。なんで…。ちなみにタイトル画面からタイトル画面に戻ることはできます。どうして…。
挙動が気になりあちこちからタイトル画面に戻れるか見てみました。
戻れる:タイトル画面、ゲーム画面、シーン回想中のゲーム画面
戻れない:バックログ画面、セーブ・ロード画面、回想画面、コンフィグ画面
なぜこうしたのかはわかりませんが、こうなっているということはわかりました。
一部の画面で挙動が違うということは、誰かが意識して制御しているはずです。「うーん、バックログ画面でタイトル画面に戻っちゃ不味いからグレーアウトしよう」―そういう意思決定がどこかで行われたということです。そして当然ながら「バックログ画面でタイトル画面に戻れなくなっていること」のテストもしたことでしょう。
メニューバーは常に表示されるものなので、全ての状況でどうなっているべきかが問われる機能です。その結果多数の意思決定に迫られ「バックログ画面からはタイトル画面に戻れない」という謎判断が下されてしまいました。ゲーム画面から戻れるのにバックログ画面から戻ったら何が不味いのか、さっぱりわかりません。
これがもしメニューバーがなく、代わりにコンフィグ画面にタイトル画面に戻るボタンがあるだけだったらどうなるでしょう。開発者の意思決定の回数は激減しますね。コンフィグ画面にボタンを1つ置いておくだけで、他の全ての画面でタイトル画面に戻れるべきか判断せずに済むようになります。テストもコンフィグ画面の1回で済みます。
メニューバーのない作品には、利用者視点では「すっきりしていてわかりやすい」というわかりやすい利点があります。ですがそれだけではなく開発者にも利点があります。いつでもアクセスできるメニューバーは便利ではありますが、いつでも適切に動作するメニューバーを作るのは大変面倒くさいというのもまた事実としてあります。そんなわけで、やめませんかメニューバー。