残念なUI「ボタンの当たり判定が見た目より大きい」

これはラムネ2の選択肢です。横幅の大きな選択肢が縦に3つ並んでいる、何の変哲もない選択肢ですね。赤い帯以外は。赤い帯は選択肢ボタンの当たり判定を私が書き加えたものです。ボタンの見た目を超えて横幅一杯まで当たり判定が設定されています。これが不味い。

このように見た目より大きな当たり判定を設定する手法は誤クリックを救えます。そういう意味では悪くありません。ただし利点ばかりではなく欠点もありまして…。

これは選択肢が表示されたタイミングで集中力が切れて他のウィンドウに浮気した図です。不味いですね。浮気を終えてラムネ2に戻る際にクリックする場所が悪いと入りたくもないルートに入ってしまうおそれがあります。「さてラムネ2を再開するか。そういえば今選択肢だったな。この作品の選択肢は当たり判定が横幅一杯に設定されているんだったな。気をつけてクリックしよう」―などと考えてクリックできる超人は多くないはずなので、割と事故が発生したんじゃないかと思います。

この事故を警戒したのかメニューに「前の選択に戻る」機能が用意されているので戻ろうと思えば戻れますがそうじゃないですよね。プレイヤーを驚かせてしまった時点でアウトです。メニューからこの機能を発見できずに仕方なく大分前のセーブを掘り起こすハメになったプレイヤーもいたでしょう。

誤クリックを救うための当たり判定が逆に誤クリックの原因になってしまった―悲しいですね。ボタンの当たり判定は見た目通りにしましょう。