積みゲーの中から選んでもらうためのマーケティング

マーケティングとは、店の棚に並んでいる自社製品を客に選んでもらうためのアレコレです。テレビCMをバンバン流したりパッケージをいい感じにしたり他社より安くしてみたり、色々やった努力の結果、客は何となくその商品を手に取りレジに向かいます。

エロゲも似たようなものですが、エロゲはもう一度「選んでもらう」必要があります。

エロゲはその性質上積まれます。それはもう仕方ない。しかし積まれたままでは自社製品の魅力が客に伝わりません。魅力がプレイヤーに伝わらなければ、今回は「買ってもらうためのマーケティング」が実って買ってもらえましたが、次回作を買ってもらえるかわかりません。

…では困るので「積みゲーの中から選んでもらうためのマーケティング」という概念が出てきます。食品なら賞味期限の都合上買われれば食べてもらえます。道具も買われれば使ってもらえます。けどエロゲは買われても無限に積まれてしまうおそれが割とマジでありますからね。皆さん積んでますよね色々と。

では積みゲーの中から自社製品を選んでもらうには、具体的にどうすればいいのでしょうか。

そもそも積ませないために、ライバルを減らす

同じ発売日に他社からも作品が発売する場合、客が両方買ってしまうおそれがあります。そして客が同時にプレイできるエロゲは1本だけなので、最初の1本に選ばれなければ積まれてしまいます。そしてうっかりその1本のプレイに手間取られては、次の魅力的な作品が発売してしまいます。

これを防ぐには、発売日を他とずらせばいいです。とは言っても流通業者との都合や開発の進み具合もあってそう気軽にずらせないのでお祈りするしかないんですけど。

積みゲーの中で目立つ

エロゲってなんで初回特典とかいってごちゃごちゃ付けてくるの? それは初回特典を詰め込むためにパッケージを大きくすると物理的に棚の中で目立つためです。積みゲーは立てて並べたり積んだりするので、幅が大きいと目立つんですね。これがディスク1枚だけだし取扱説明書もデータでいいでしょ、なんてことをするとペラッペラのパッケージで済んでしまい、積みゲーの中で行方不明になります。

思い出してもらう

エロゲは積まれるもので、人間は忘れる生き物なので積まれて忘れられてしまうのは仕方ない。忘れられてしまったら思い出させればいいだろう? ということであれやこれやで思い出していただきます。

たとえばTwitterで「今日は○○の誕生日です!」とツイートしてみたり。エロゲヒロインの誕生日なんて設定だけの話じゃねぇかってその通りですが、1年に1回リマインダーを発動させる口実としては便利なんですよね。

初回特典などのグッズも、部屋に飾ってもらえれば視界に入りやすくなるので活躍します。未プレイで気に入るかわからないヒロインのグッズを飾るのか?という疑問はありますが。

軽めの雰囲気を出す

こうした努力が実って自社製品が積みゲーの中から客の目に留まりました。おめでとうござい…「でもこれ重そうだしまた今度…」―まぁ、ありそうですよね。そういう意味では感動モノってホントつらそう。

これを防ぐには、軽く明るく楽しく、そんな雰囲気を演出して軽いノリでプレイしてもらうくらいしかなさそう。夏バテしていてもそうめんなら何とか、みたいな。

 

思いつきですけど、どれも積みゲーの中でちょっと目立つためにやるには重すぎますね…。メーカーの皆様は積みゲーの中から選んでもらうために何かやっているのかなぁ。